2022年7月7日 NHK「あしたが変わるトリセツショー」で放送された、呼吸のトリセツ(取扱説明書)「呼吸ストレッチ」のやり方をご紹介します。
今回は、呼吸をちょっと変えるだけで心身ともに健康になる「呼吸のトリセツ」。私たちは、自分の肺を十分に使い切れていなかった!?不安・血圧・肩こり・不眠・冷え症に効く!肺を使えるようになるための超簡単・トリセツ技をご紹介!ぜひ参考にしてみてくださいね。
心身ともに健康になるには、呼吸を深くして、の数を減らすこと
番組で、不安や肩こり、冷え症などのプチ不調を抱える人たち28人の肺を調査したところ、22人が実年齢より“老いた肺”を持っていることが判明しました。指標としたのが「機能的残気量」。
「機能的残気量」とは、息を吐いたとき肺の中に残る空気の量のことで、これが多いと新しく吸える空気の量が減るので、“肺を十分に使えていない”ことになります。
「機能的残気量」は、老いるほど増えていく傾向にあり、老いた肺ほど、浅く速い(回数の多い)呼吸になる傾向があります。逆に「機能的残気量」の少ない、若い肺ほど、深くゆっくりした(回数の少ない)呼吸になります。老いた肺と若い肺の違いは呼吸の数にあらわれるので、機能的残気量が多いと、老いた肺だということになります。
呼吸数を減らしてプチ不調改善、そのメカニズム
心身の不調と呼吸数の関係のカギを握るのが、呼吸と脳、そして体のつながりです。
まず老いた肺の速い呼吸の場合、速い呼吸をすると、呼吸に関連する脳の扁桃(へんとう)体が興奮。すると交感神経を通じて、心拍数上昇・血管収縮が起こります。その結果、血流が悪くなりコリや冷え症の原因となると考えられるのです。
一方、若い肺のゆっくりした呼吸の場合は扁桃(へんとう)体が鎮静。すると副交感神経を通じて、心拍数低下・血管拡張が起こります。その結果、血流がよくなりコリや冷え症が解消すると考えられるのです。
また、扁桃(へんとう)体は、怒りや恐怖などの感情もつかさどっています。そのため、呼吸数を減らすことによってもたらされる扁桃(へんとう)体の鎮静化により、不安感やストレスの解消が期待できるのです。
超カンタン 誰でもできる 自然に呼吸を減らす方法
一口に呼吸回数を減らす、と言っても24時間深呼吸をし続けるのは無理!そこでオススメなのが、『呼吸ストレッチ』。1回5分で常に深い呼吸が期待できます。
“呼吸筋”を柔らかくして深い呼吸に
実は、肺は自力では伸び縮みできないただの“空気袋”のようなものです。肺を伸縮させているのは、約15種類の呼吸筋と呼ばれる筋肉たちです。これらが硬くこわばってしまうことが、深い呼吸ができない原因となります。呼吸ストレッチは呼吸筋を柔らかくし、意識せずとも自然に深くゆっくりした呼吸ができるようになる手助けをします。
超簡単!呼吸ストレッチのやり方
1回5分で深い呼吸!呼吸ストレッチのやり方は、4種類のストレッチを1セット5回ずつ朝昼晩の1日3回を目安に行いしょう。まずは1か月続けることがオススメです。
ストレッチ①ウォーミングアップ
足は肩幅に広げます。
- 肩をあげながら鼻からゆっくり息を吸う。
出典:あしたが変わるトリセツショー - 肩を下げながら口から息を吐く。
出典:あしたが変わるトリセツショー
point!円を描くように肩を動かす
出典:あしたが変わるトリセツショー
ストレッチ②吸う筋肉のストレッチ①
出典:あしたが変わるトリセツショー
足は肩幅に広げます。
- 首を倒し反対側の手を斜め下に伸ばしながら息を深く吸う。
- 息を吸いきったら、ゆっくり吐きながら元に戻す。
ストレッチ③吸う筋肉のストレッチ②
出典:あしたが変わるトリセツショー
足は肩幅に広げます。
- 組んだ手を前につき出汁ながら背中を丸める。同時に息を深くゆっくりと吸い込む。
- 息を吸いきったらゆっくり吐きながら元に戻す。
ストレッチ④吐く筋肉のストレッチ
出典:あしたが変わるトリセツショー
足は肩幅に広げます。
- 腰の後ろで組んだ手を伸ばしながら胸を張り、ゆっくり息を吐く。
- 息を吐ききったら、ゆっくり吸いながら元に戻す。
あしたが変わるトリセツショー「呼吸のトリセツ」を見逃してしまった!もう一度見たい!という方は、こちらをチェック↓↓↓
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
[放 送] NHK総合 毎週 木曜 午後7時57分
[司会] 市村正親
[ゲスト] 亜生,フワちゃん
[声] 濱田マリ,峯田茉優
[語り] 山路和弘
[番組内容] MC石原さとみがお届けする新・生活科学情報エンターテインメント番組!
食・健康・生活、あらゆるテーマを、最新科学と大実験・大調査をもとに解き明かし、真のお役立ち情報満載の「トリセツ」にしてご紹介!