20232月1日 NHK「あしたが変わるトリセツショー」で放送された、「爪のトリセツ」をご紹介します。
今回は、「幸せを呼ぶ正しい爪のケア!肌荒れ&ストレス&運動改善SP」。正しく切って爪のちからを引き出せば、肌荒れ改善＆運動能力向上！男性にも効果あり！？大実験「ネイルケアーが仕事のストレスを軽減」など、目から鱗の新常識！ぜひ参考にしてみてください！
爪は指先と同じ長さに整えよう
番組で行ったアンケートによると、76％の人が爪を指先よりも短く切る⇒深爪であることが判明しました。
多くの専門家が正しいとする爪の長さは指先と同じ長さで、指も見て爪を切ることがとても大切です。
指先と同じ長さにするメリット① 指先に力が入る
爪が担う大きな役割の１つは指先に力を入れやすくすること。深爪だと、その機能が損なわれてしまいます。今回、爪が指先まである時と深爪状態とで野球投手の投球を比較したところ、実際に球速や回転数に大きな違いがあらわれました。（※球速で3km/h、回転数で80回転/m）
深爪状態の指先は、爪が無い部分の肉が盛り上がっています。そこから力が逃げ、パフォーマンスが落ちたと考えられます。
実は指の骨は先端まで達していないため、指先は爪の支えを失うとふにゃっと力を逃がしてしまいます。指先に力を込めることが多い人は、爪の長さを指先に合わせると力が込めやすくなります。
指先と同じ長さにするメリット② 陥入爪を防ぐ
深爪の影響が最もあらわれる指は足の親指です。歩行のたびに体重がかかるため、指先の肉の盛り上がりが常態化してしまいます。
そうすると、盛り上がった肉に爪の角が刺さり陥入爪という激痛を伴う症状になりやすくなります。歩行のバランスが崩れるため、特に高齢者では転倒のリスクが高まります。すでに症状がある方は皮膚科を受診しましょう。
陥入爪を防ぐ！足の爪の爪切り・切り方
陥入爪を防ぐには、爪の長さに加え形も重要です。ポイントは角を切りすぎないこと！
②先端は一直線・四角い形に！
③やすりで角に丸みをつける
指先と同じ長さにするメリット③ 肌荒れ改善
爪が担うもう１つの大きな役割は､指先の皮膚の保護。深爪だと指先が刺激にさらされ肌が荒れることがあります。今回､指先の荒れに悩む方４人に爪を適切に伸ばしてもらったところ、５週間後､全員の肌荒れ症状が大きく改善しました。しつこい指先の荒れにお悩みの方は、ぜひ爪の長さの確認を！
アーチを潰さないよう少しずつ切る
爪はアーチ状に湾曲しています。このアーチをなるべく潰さないよう少しずつ切ることで「二枚爪」を防げます。
一度に切ると層がはがれ二枚爪になる
｢二枚爪」とは、爪の薄皮がむけたような状態。服にひっかかったり、爪が割れる引き金になったりします。
爪は３つの層が重なってできています。爪を一度に大きく切るとアーチが潰れ、切った瞬間に大きな衝撃がかかり、上の層がはがれ二枚爪になってしまいます。
ちょこちょこ切って二枚爪を防げ！
二枚爪を防ぐには、一度に切る量をなるべく少なくし、爪への衝撃を抑えることが大切です。
爪切りの端を使い、ちょこちょこ切り進めるのがコツ！また、切れ味の良い爪切りを使用することも非常に大切で、切った後は、必ずヤスリで切り口をなめらかに整えましょう。
「ネイルで気分が上がる」は本当だった！
最近の研究で、｢ネイルアートをすると気分が上がる」という効果が客観的に確かめられました。
脳血流で測定！ネイルカラーのストレス軽減効果
化粧品メーカーが行ったその研究は、ネイルカラーの塗布の有無で、パソコン作業によるストレスを比較するというもの。特殊な機材で脳の内側前頭前野の血流量を測定し、ストレス状態を評価しました。
ネイルなしの場合は血流が多くなり、ネイルあるの場合は血流が少ないという結果になりました。血流が少ないほどストレスが低いという評価になるため、ネイルを塗布した場合、ストレスが大幅に軽減されることが示されました。
爪のウキウキ効果を生かせ！
ネイルのウキウキ効果をすでに活用している現場もあります。都内の広告代理店では、福利厚生として社内でネイル施術を実施し、社員のモチベーション向上に効果を発揮しています。高齢者福祉の現場でもネイルを施すことで、認知症患者に笑顔が増え、暴言などの問題行動が大幅に減る効果が報告されています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ぜひ参考にしてみてくださいね！
[放 送] NHK総合 毎週 木曜 午後７時57分
【司会】石原さとみ
【声】濱田マリ，峯田茉優
【語り】山路和弘
[番組内容] MC石原さとみがお届けする新・生活科学情報エンターテインメント番組！
食・健康・生活、あらゆるテーマを、最新科学と大実験・大調査をもとに解き明かし、真のお役立ち情報満載の「トリセツ」にしてご紹介！
