2025年3月17日(初回放送)NHK「きょうの料理」で放送された、鈴木弥平さんの「春キャベツのアーリオ・オーリオパスタ」の作り方をご紹介します。
家庭でできるプロの味を取り上げる「シェフのON&OFFごはん」 。今回は、初登場のピアットスズキオーナーシェフの鈴木弥平さんが、春の訪れを感じる旬の食材を生かしたパスタと万能ソースを伝授してくれます。
主役は「春キャベツのアーリオ・オーリオパスタ」。にんにくとオリーブオイルの香りに、甘みのある春キャベツが絶妙にマッチ!仕上げにふる「いりパン粉」が香ばしさと食感のアクセントに。さらに、イタリアの「もったいない精神」から生まれた「緑の万能ソース」もご紹介。堅くなったパンを活用し、肉や野菜、サンドイッチにもぴったりな爽やかな味わいを楽しめます!材料や作り方をまとめたレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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春キャベツのアーリオ・オーリオパスタの作り方
材料(2人分)
- スパゲッティ(1.7mm):160g
- 春キャベツ:200g
- パン粉(乾):30g
- にんにく:1かけ
- アンチョビ(フィレ):3枚(約15g)
- オリーブ油
- 塩
作り方
- フライパンにパン粉を入れ、中火にかける。底のほうが色づいたら、フライパンを揺すりながら上下を返し、耐熱のゴムべらで平らに広げる。再び底のほうが色づいたら火を止め、フライパンを揺すりながら上下を返し、ゴムべらで広げて再び火にかける。パン粉が濃く色づくまで、この作業を数回繰り返し、取り出す。
- 春キャベツは芯と、内側の白い葉と外側の青い葉に分ける。芯と軸の堅い部分は薄切りにし、白い葉と青い葉はそれぞれ食べやすい大きさにちぎる。にんにくは2mm厚さに縦に切る。
- (1) のフライパンをきれいにし、オリーブ油(大さじ1)、にんにくを入れて強めの中火にかけ、耐熱のゴムべらで混ぜる。油が沸いてきたら火を止め、油が落ち着いたら再び強めの中火にかける。これを2~3回繰り返し、にんにくが色づいたら火を止め、端に寄せる。
- (3)のあいたところにアンチョビを加えて強めの中火にかけ、油が沸いたら火を止める。細かくほぐしながら余熱で火を入れ、にんにくと合わせる。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かして1%の塩(湯1リットルに対して10g)を加え、スパゲッティ、キャベツの芯と軸、白い葉を入れて袋の表示どおりにゆでる。ゆで上がる2分前にキャベツの青い葉を加える。
- (5) がゆで上がったら、湯をきって(4) に加え、中火にかけてよくからめる。器に盛り、(1) のいりパン粉(適量)をかけて完成!
アーリオ・オーリオとは?ペペロンチーノとの違い
「アーリオ・オーリオ」は、「アーリオ(にんにく)」と「オーリオ(オリーブオイル)」を使ったシンプルなソースのことを指します。パスタだけでなく、野菜や肉、魚介などの料理にも応用され、イタリアでは幅広く使われる基本の調理法のひとつです。オリーブオイルにスライスしたにんにくをじっくり炒めて香りを引き出し、食材と絡めることで、風味豊かな仕上がりになります。
一方、日本では「ペペロンチーノ」として広く知られている料理は、正式には「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」と呼ばれます。これは、アーリオ・オーリオに「ペペロンチーノ(唐辛子)」を加えたもので、ピリ辛な風味が特徴です。イタリアでは、「ペペロンチーノ」と単体で呼ぶと唐辛子そのものを意味するため、本場ではフルネームで呼ばれることが一般的です。
また、シンプルな構成ながら、具材のアレンジも多く存在します。日本では「ペペロンチーノ=具材なし」と考えられることもありますが、本場ではアンチョビやパン粉、魚介類、野菜などを加えることもあり、地域や家庭によって異なるスタイルが楽しめます。
つまり、アーリオ・オーリオはにんにくとオリーブオイルを使った調理法全般を指し、ペペロンチーノはそれに唐辛子を加えたパスタ料理のことを指す、というのが大きな違いです。どちらもシンプルなレシピながら、アレンジ次第でさまざまなバリエーションを楽しむことができます。
きょうの料理 春キャベツのアーリオ・オーリオパスタの作り方 総括
最後までご覧いただき、ありがとうございます。ぜひ参考にしてみてくださいね。